機械で編み始めたのはイギリスのウィリアム・リーという牧師が最初で、1589年に靴下を編む妻を見て、編み機を発明したといわれています。
ニットというと多くの方がセーターを連想しますが、編み物、編んだ服や布地という意味から、セーターを含む編み物全般といったほうが正しいでしょう。英語ではknitという動詞があり、編み物をする、という意味を持っています。名詞の編んだものや形容詞の編まれた、という意味のメリヤスという言葉がありますが、現在のニットと区別する方法は定まっておらず、アンダーウェアをメリヤスということもあります。
ニットがブームになると、以前はメリヤスと同様に扱われていたニットもアウターに使われるようになり、独立してニットという言葉になりました。意外なところで見ると、実はジャージもニットの仲間で、ジャージには編んだ生地を裁断し、縫製して衣服にしたもの、という定義があります。ほかにも編まれた生地を意味するカットソーや毛糸などで作ったセーターなどがニットの仲間になります。